私の病気は遺伝する
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私の病気は「遺伝」する。
遺伝確率はx%と相当高い。
もちろん、私は両親から遺伝したわけじゃない。
それでも遺伝確率x%が私の恋愛感情を妨げる。
私は結婚して子供を授かって良いのだろうか。
遺伝して子供が私と同じ気持ちになるのか。
いや、子供だけじゃない。
好きな人が私と同じ苦痛を味わうのか。
だったら、子供も産まないし結婚もしない。
私は、「遺伝」という恐怖に晒されている。
遺伝する確率が低くても、
その%を私は引き当てる可能性がある。
仮に私が子供を残して死んだら好きな人に迷惑をかける。
誰が嘲ろうと、私は結婚してはダメな人間なのだ。
よしんば、子供が産めない体の女性がいたら、結婚するかもしれない。
数%の可能性がある限り、私は出産できる女性と結婚すべきではない。
これは私の覚悟だ。罵りたいなら嘲るがいいさ。
私は、恋愛はしたい。キスもしたい。
だが、私の病気は遺伝する。
ダメなのだ、遺伝させたら。
ダメなのだ、妊娠させたら。
もし、私と同じ病気で遺伝を恐れない女性がいるとしたら。その時は付き合ってもいい。
遺伝したら、我が子に苦労をかけることになる。
だから、私は馬鹿にされても独身を貫く。
遺伝するのだ、私の病気は。